有線ってご存じですか?
みなさんは、有線放送はご存じですか?
音楽をテンポに流す有線放送ではありません。有線放送電話のことです。略して有線と言っていました。30代以上でないとわからないかもしれません。
農村地域では、農協からのお知らせが生活にとって重要でした。さらには、農村地域のコミュニケーションを充実させるために、農協が母体の有線放送がありました。
しかも、この有線放送から電電公社(今のNTT)の電話に接続することもできるという優れものでした。しかも料金は定額でした。
昭和40年代前半までは、四角いスピーカーに受話器が横に付属しているという電話機があって、電話がかかってくるときは、ベルの音ではなくて、交換手の「6番」「6番」と呼ぶ声でした。
簡易的な回線なので、1本の線を複数の家が使用するようになっていて、その1本の線に番号が振られていました。私の家は、たしか6番だったので、「6番」と聞くと、すぐに受話器をとって電話に出ると、交換手が「どうぞ」とか言って、相手とつながり、会話ができました。
電話をかける時は、受話器をとると、交換手が出るので、「○○の3番をお願いします」と口頭で相手の番号を言います。しばらくすると、交換手が、「どうぞ」といわれて、会話ができました。
今思えば、すごく古い電話だなと思いますが、当時は、一般の家でも電電公社の電話がある家庭は少ない中、農家では、有線電話でコミュニケーションをとっていました。
ただし、朝と昼と夕方の1日3回だったと思いますが、有線放送の番組が流れます。野菜などの市場価格の他に、小学校の合唱や作文の朗読なども流れました。その番組の間は、電話ができないのです。
この夕方6時からだったお思いますが、この放送が流れている時は、母が風呂に薪をくべていて、もうすぐ夕食だという雰囲気でした。曲名は忘れましたが、いつもクラシック音楽が番組のテーマ曲として流れていました。温かな雰囲気でした。
火災が発生したとき、お年寄りの迷子なども、この有線放送の一斉放送を使いその都度、連絡がありました。今思えば、身近なコミュニティツールであったことは間違いありません。
さて、そのスピーカーに受話器がついていた電話機も、普通の黒電話のようなタイプの電話機が登場しました。これから、呼び出し音が、普通の電話機のようにベルが鳴るようになりました。ただし、ダイヤルの下には、番組用のスピーカーがあります。
この有線放送も電話の普及によって、平成3年のころに廃止になりました。わが家も昭和50年代鋼板には、NTTの電話があったと思います。
農家の方で市場価格の情報が聞きたい方は、NTTのサービスで、一般の電話回線に番組用のスピーカーをつけることができるそうです。
さて、なぜこのようなことを書いたかというと、昨日、使わなくなった有線放送の電話機が倉庫から出てきたからです。懐かしかったですね。約20年弱ぶりでしょうか。

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コメント
懐かしいですね。うちにはありませんでしたが、益田ではまだありました。おそらく、今年、廃止になったと思います。
投稿: saki | 2011.08.01 20:04
ありがとうございます。まだ、ある地域があったのですね。懐かしい時代です。
投稿: taka21 | 2011.08.02 08:06